ベネッセ進研ゼミ中学講座

日比谷高校という社会で得るもの

東京都立日比谷高校といえば、文武両道を目指すエリート校として有名ですね。体育大会、合唱祭、文化祭である星陵祭が三大行事とされています。星陵祭は外部参加……要は、生徒以外も楽しめますから、その意気込みを感じる人も多いのではないでしょうか。
ただ私は、日比谷高校の合唱祭も大きな魅力があると思っています。知人の娘さんから聞いた話なのですが、これは全クラス参加のコンテストなんですって。どのクラスが素晴らしかったかしっかりランキングを決め、いろいろな賞も設置されているそうです。もちろん勝ったからと言って、特別ご褒美があるわけではありません。しいて言えば、クラスの協調性が高まり、栄誉が与 えられるということくらいでしょうか。
それでも娘さんのクラスは、一丸となって練習に取り組んだと言っていました。それが日比谷高校の生徒にとってはあるべき姿だからです。「皆が頑張るんだから、自分達も頑張ろう」「やるからには負けたくない」このような校風だからこそ、後にエリートとなるような子たちが生まれるのかもしれませんね。
残念ながら娘さんたちのクラスは、賞をとることはできなかったそうですが、ここで一致団結する力を得て、星陵祭へますます情熱的に取り組めるのだと言っていました。三大行事すべてにクラス単位、つまり全員参加を義務付けている日比谷高校は、学校という狭い中に社会を作り、将来のための経験を積む場にしているのだなと、改めて感じました。